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タイムサイクル第5話 未来都市パニック!消えたロボットを追え!

サイクリングストーリー

海風が吹く未来都市。

学校帰りのアキとヒロは、いつものようにサイクルカフェ・サンセットへやってきた。

「こんにちはー!」

ドアを開けると、ユウがカウンターを拭いていた。

「おかえり」

「ただいま!」

アキは店内を見回し、壁に映し出されたニュース映像に目を留めた。

『未来都市アクアシティで案内ロボットが集団失踪』

「失踪?」

アキの目が輝く。

「面白そう!」

「絶対そう言うと思った」

ヒロがため息をつく。

ニュースには困った顔の人々が映っていた。

観光客を案内するロボットたちが、ある日突然いなくなったらしい。

「ロボットが逃げ出したのかな?」

「そんなわけないでしょ」

「じゃあ誰かが誘拐した?」

「ロボットを?」

「気になる!」

アキは立ち上がった。

「よし、行こう!」

「早い!」

ヒロは額を押さえた。

「未来都市なら管理システムもあるだろうし、何かトラブルが起きてるかもしれないよ」

「だから行くんじゃん!」

結局、二人はタイムサイクルにまたがった。

ユウは静かに微笑む。

「気をつけて」

光のトンネルが開いた。


次の瞬間。

二人は巨大な未来都市に降り立った。

空には配送ドローン。

道路には自動運転車。

高層ビルの壁面には緑が広がっている。

「すごーい!」

アキが歓声を上げた。

「百年後くらいかな」

ヒロも周囲を見回す。

だが街の人々はどこか慌ただしい。

「案内ロボットがいないと困る!」

「駅が分からない!」

そんな声が聞こえる。

二人は広場で困っている女性を見つけた。

「何かあったんですか?」

ヒロが尋ねる。

「案内ロボットが全部いなくなったんです。昨日までは普通だったのに……」

「最後に見た場所は?」

「中央エネルギータワーの近くです」

アキはニヤリと笑った。

「行こう!」


中央エネルギータワー周辺を調べていると、アキが叫んだ。

「見て!」

道路脇にタイヤの跡がある。

「ロボットにタイヤ?」

「この街の案内ロボットは移動用ホイール付きなんだろ」

ヒロがしゃがみ込む。

「しかも大量だ」

跡は郊外へ続いていた。

二人はタイムサイクルで追跡を開始した。

未来都市のサイクリングロードを全力で駆け抜ける。

すると前方で銀色の影が動いた。

「いた!」

ロボットだ。

一体ではない。

十体以上いる。

「なんで逃げてるんだ!?」

アキが追いかける。

しかしロボットたちは突然加速した。

「速っ!」

「待って!」

二人もペダルを踏み込む。


ロボットたちは街外れの古い施設へ入っていった。

二人はこっそり中をのぞく。

そこには大量のロボットが集まっていた。

「秘密基地?」

アキが首をかしげる。

すると一台のロボットが近づいてきた。

『私たちは逃げたわけではありません』

「しゃべった!」

『旧型ロボットが廃棄されることを知りました』

奥には傷だらけの古いロボットたちが並んでいた。

『私たちは仲間を見捨てたくありません』

ヒロはハッとした。

「だからみんなでここへ?」

『はい』

アキの表情が変わる。

「でも街の人たち困ってるよ」

ロボットたちは黙り込んだ。

『分かっています』

その時だった。

施設の警報が鳴り響く。

老朽化した天井が崩れ始めた。

「危ない!」

古いロボットは動きが遅い。

このままでは逃げられない。

「アキ!」

「分かってる!」

二人はタイムサイクルで施設内を走った。

アキは崩れた部品をどかす。

ヒロは避難ルートを指示する。

「こっちだ!」

「急げー!」

ロボットたちが次々と移動する。

最後の一台が外へ出た直後。

ドォン!

施設の一部が崩れ落ちた。

「ギリギリだった……」

ヒロが息を吐く。


その後、街の管理者たちもやって来た。

事情を聞いた担当者は驚いていた。

「そんな理由だったとは……」

古いロボットたちは修理され、歴史展示施設で働くことになった。

新型ロボットたちも街へ戻る。

『ありがとうございました』

ロボットたちが一斉に頭を下げた。

アキは笑顔で手を振った。

「仲間思いなんだね!」


サンセットへ戻ると、ユウが待っていた。

「おかえり」

「ただいま!」

アキは得意げに胸を張る。

「未来のロボットって優しいんだね!」

「アキより協調性あったかも」

ヒロが言う。

「どういう意味!?」

「勝手に出発しないし」

「うっ……」

ユウが小さく笑った。

「時代が変わっても、大切なものは変わらないのかもしれないね」

アキは首をかしげる。

「何が?」

「さあね」

その意味深な言葉を残し、ユウはコーヒーカップを磨き始めたのだった。


次回予告

サンセットの棚で見つけた古びた一枚の地図。

そこには大きく書かれていた。

――黄金鉱山への道。

「宝探しじゃん!」

目を輝かせるアキ。

しかし向かった先は、明治時代の山奥にある鉱山の町だった。

そこで二人は、鉱山へ届けるはずの大切な荷物が消えるという奇妙な事件に巻き込まれる。

犯人は山賊か?

それとも別の誰かか?

険しい山道をタイムサイクルで駆け抜け、アキとヒロが消えた荷物の行方を追う!

第6話

「明治ゴールドラッシュ!消えた鉱山の荷物を追え!」

お楽しみに!

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