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三大スカイロード制覇編 第1話「月光のビワイチ」

スカイロード

三大スカイロード、最初の挑戦

2125年、日本の空には三本の伝説的なサイクリングルートが存在する。

スカイロードしまなみ、スカイロードつくば霞ヶ浦、そしてスカイロードビワイチ。

いずれも地上5,000メートルの雲上に築かれ、地上の名高いサイクリングコースを忠実に再現した空の道だ。道路のカーブや起伏、景色の流れまで再現されており、地上を走ったことがあるサイクリストほど、その完成度に驚くという。

アリスとアリーは、この三大スカイロード制覇を今年最大の目標に掲げていた。

最初の挑戦に選んだのは、スカイロードビワイチ。

全長約200キロ。琵琶湖を一周する実際のビワイチルートを空へ再現した、日本屈指のロングルートである。

昼は碧く輝く湖面と山並みが巨大ホログラフィーで映し出され、夜には湖全体が銀色の月光に包まれる。

走る者は、まるで光り輝く湖の上を滑るような感覚を味わえるという。


雲の上へ

軌道エレベーターの窓から広がる景色に、アリスは思わず息をのんだ。

「……湖が空に浮かんでるみたいだ。」

「実際はホログラフィーだけどね。」

アリーは穏やかに答える。

その横顔には、ほんの少しだけ笑みが浮かんでいた。

エレベーターが到着すると、二人はロードバイクにまたがる。

夜のスカイロードは路面そのものが淡く発光し、青白いガイドラインが進むべき道を示している。

透明な安全バリアの向こうには、5,000メートル下の街の灯りが宝石のように瞬いていた。

ペダルを踏み込むたび、ホイールのリムライトが光の軌跡を描いていく。

「本当にビワイチを走ってるみたいだ。」

アリスがつぶやく。

「カーブも勾配も、地上のコースをそのまま再現してるから。」

「だから走っていて気持ちいいんだな。」

二人は夜風を切りながら、光の湖へと走り出した。


光の湖を駆ける

眼下では、湖を囲む街の灯りが星座のようにつながっていた。

「見ろよ……あそこ、花火だ!」

湖畔のホログラフィーに、夏祭りの花火が鮮やかに打ち上がる。

色とりどりの光が湖面に映り込み、幻想的な景色が空いっぱいに広がっていく。

「夏季限定の演出よ。」

「今日は最高の日だな。」

途中の展望デッキで自転車を止め、二人は酸素マスクを外した。

冷たく澄んだ空気。

どこまでも広がる夜空。

「……こうして見ると、地上がすごく遠いな。」

「それだけ特別な場所にいるってこと。」

再び走り出すと、スプリント区間の路面は虹色へと変化した。

速度が上がるほど光は鮮やかさを増し、二人を七色の世界へ導いていく。

「昼もいいけど……夜は別格だな。」

「じゃあ、今度は昼のビワイチも走ろうか。」

「もちろん!」

ギアを一段上げ、二人は夜空を駆け抜けた。


月光のゴール、そして次の空へ

長い旅路の果てに、ゴールデッキへ到着する。

湖面ホログラフィーには満月が静かに浮かび、銀色の光が二人を優しく包み込んでいた。

風だけが静かに吹き抜ける。

「……これがあるから、やめられないんだ。」

アリスが小さくつぶやく。

アリーは何も言わず、静かに頷いた。

言葉はなくても、その表情だけで同じ気持ちだと伝わってくる。

三大スカイロード。

その第一の空は、確かに走り切った。

残るは、スカイロードしまなみ、そしてスカイロードつくば霞ヶ浦。

日本中のサイクリストが憧れる三つの空へ――。

アリスとアリーは再びロードバイクにまたがり、次なる景色を目指してペダルを踏み込む。

三大スカイロード制覇への旅は、まだ始まったばかりだった。


次回予告

三大スカイロード最初の挑戦を終えたアリスとアリー。

次なる目的地は、日本を代表する絶景ルート――スカイロードしまなみ

大小の島々を結ぶ橋の上を、青い海と空に包まれながら駆け抜ける。

雲の上だからこそ見られる、新しいしまなみの景色とは。

そして二人を待ち受ける、空に架かる壮大な橋の連続。

次回「三大スカイロード、しまなみへの挑戦」

新たな空の旅が、いよいよ始まる。

🌤 スカイロード公式設定

『スカイロード』は、西暦2125年を舞台にした未来SFサイクリングストーリーです。作品に登場する未来技術や世界観、登場人物などを「公式設定ページ」にまとめています。物語をもっと楽しみたい方は、ぜひご覧ください。

スカイロード公式設定ページ

※この物語はフィクションです。AI(ChatGPT)の支援をもとに執筆・編集されています。

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