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タイムサイクル 第8話 2325年・未来都市パニック!消えたエネルギーカプセルを追え!

サイクリングストーリー

アキとヒロは放課後、自転車でサンセットへ向かっていた。

店のドアを開けると、ユウが珍しく何かを見つめている。

「どうしたの?」

アキがカウンターをのぞき込む。

そこには透明なケースに入った小さな銀色の球体が映る写真があった。

「エネルギーカプセル?」

ヒロが首をかしげる。

「2325年の未来で使われている超高効率エネルギーだ」

「超高効率?」

「この大きさで街ひとつを数日動かせる」

アキの目が輝いた。

「すごい!見てみたい!」

ヒロは嫌な予感がした。

「その顔やめろ」

「よし、行こう!」

「早い!」

ユウは苦笑した。

「気を付けてな」


タイムサイクルのギアが光る。

時空トンネルを抜けると、二人の目の前に巨大な未来都市が広がった。

空には無数のホログラム広告。

空中道路を走る輸送ポッド。

超高層ビルの間を飛び交うドローン。

「すごーーい!」

アキが叫ぶ。

「映画の世界みたいだな…」

ヒロも思わず見上げた。

その時だった。

突然、街中に警報が鳴り響く。

『緊急警報。エネルギーカプセル輸送中に異常発生』

『カプセルが消失しました』

「消失?」

「盗まれたのか?」

人々がざわつき始める。

すると近くで警備ロボットと話している少女がいた。

「お願いです!早く見つけてください!」

アキは駆け寄った。

「何があったの?」

少女は驚いた顔をする。

「輸送管理員のミナです。新型エネルギーカプセルが消えたんです」

「盗難?」

「分かりません。監視映像にも映っていなくて…」

ヒロが考え込む。

「映像に映らず消えるなんて変だな」

アキは拳を握った。

「よし!探そう!」


二人は街中を走り回った。

だが手がかりはない。

その時、ヒロが空を見上げた。

「アキ、あれ見ろ」

ビルの間を一機の輸送ドローンが不自然な動きをしている。

しかも何かをぶら下げていた。

「あれだ!」

アキはタイムサイクルに飛び乗った。

「追うよ!」

「待てぇぇ!」


未来都市のサイクリングロードを全力疾走。

ドローンは空中道路へ向かう。

アキはハンドルを握りながら叫んだ。

「バリアシステム起動!」

青白い光がタイヤを包み込む。

厚さわずか0.01ミリのバリア。

タイヤの劣化を防ぎ、滑り止め効果も発揮する。

未来都市の急カーブも安定して走れる。

「すごい!」

アキはさらに加速した。

しかしドローンは上空へ逃げる。

「届かない!」

ヒロが周囲を見回す。

「前方の整備用スロープを使え!」

「了解!」

アキはスロープへ飛び込んだ。

勢いそのままに上層道路へ。

ドローンとの距離が縮まる。

その瞬間。

ドローンが急降下した。

「危ない!」

アキが避ける。

だがドローンの側面から銀色の球体が転がり落ちた。

「エネルギーカプセル!」

ヒロが叫ぶ。

カプセルは道路の端へ向かって転がっていく。

落ちれば大事故だ。

アキは全力でペダルを踏んだ。

「間に合え!」

ギリギリのところで追いつき、片手でキャッチする。

「やった!」

だが今度はバランスを崩す。

「アキ!」

ヒロが横から支える。

二人は協力して体勢を立て直した。

そのまま安全地帯へ滑り込む。


後で調査すると原因が判明した。

故障したドローンが誤ってカプセルを回収していたのだ。

盗難事件ではなかった。

ミナは深く頭を下げた。

「ありがとうございました」

「助かってよかった!」

アキが笑う。

ミナも笑顔になった。

「私、もっと安全な管理システムを考えてみます」

ヒロがうなずく。

「それが一番だな」

街には再び平和が戻った。


サンセットへ帰るとユウが待っていた。

「おかえり」

「ただいま!」

「未来都市すごかったよ!」

アキは興奮が止まらない。

「空飛ぶ道路!ホログラム!ドローン!」

「カプセル落としかけてたけどな」

ヒロが冷静に言う。

するとアキがニヤリと笑った。

「ねえユウ」

「なんだ?」

「次は300年後に行こう!」

ヒロが即座にツッコむ。

「また問題起こす気だろ!」

ユウは肩をすくめた。

「その前に宿題を終わらせたらどうだ?」

アキの動きが止まった。

「……あ。」

ヒロが笑う。

未来より先に片付ける問題が見つかったのだった。

次回予告

休日の午後。

サンセットで古いパンフレットを見つけたアキとヒロ。

それは2025年の大阪・関西万博のものだった。

「未来人の私たちが見に行ったら面白そうじゃない?」

アキの一言で、二人はタイムサイクルに乗り込む。

――

到着したのは100年前の万博会場。

未来技術の展示や世界中のパビリオンにアキは大興奮。

しかしその時、会場で迷子の少年と出会う。

人であふれる会場の中、二人は家族を見つけられるのか?

未来を夢見た人々の思いに触れる冒険!

第9話

「100年前の世界へ!」

お楽しみに!

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