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タイムサイクル 第5話

タイムサイクル

アキとヒロのタイムトラベルアドベンチャーへようこそ!

本シリーズ『タイムサイクル』では、ロードバイクで時空を旅する姉弟が、過去・未来・異世界を駆け巡ります。

第5話では、未来の海底都市を舞台にした物語が展開します。

それでは本編をどうぞ!

「海底都市からの脱出」

まばゆい光に包まれた次の瞬間、ふたりが辿り着いたのは、まるで夢の中のような景色だった。

「これ……海の中?」

そこは、巨大な透明ドームに覆われた海底都市。ドームの向こうには、青くゆらめく海中の世界。魚の群れが静かに泳ぎ、時おり遠くでクジラの影が通り過ぎる。地上と変わらない空気と重力の中で、人々がゆったりと生活していた。

「すごい……地上より静かで、きれい」
「なんか、SFの映画みたいだな……」

ふたりはタイムサイクルにまたがり、街の中を走り始めた。道路はすべて電動モビリティと自転車専用で、街路樹の代わりに光を放つ水草のような装飾が並ぶ。未来的で、どこか幻想的な雰囲気に包まれていた。

だが、突如として異変が起きた。

街中に警報が鳴り響き、ドームのあちこちに赤い警告サインが浮かび上がる。

《警告:外部バリアのエネルギー低下を確認。全住民に対し避難指示を発令します》

「バリアの……低下!? まさか!」
「ドームが壊れるってこと!?」

街の人々が避難誘導ロボットに従って走り出す中、アキとヒロも緊急ゲートを探してペダルを踏む。

「ヒロ、タイムサイクルは!?」
「座標ジャンプが不安定で使えない! このままじゃ、ここに閉じ込められる!」

ドームの天井にヒビが入り、天井から水圧でひび割れた箇所から海水がじわじわとしみ出してくる。

「まずい、早く……!」

ふたりは緊急用の“水中エレベーター”を見つけ、バイクごと飛び込む。エレベーターが上昇を始めると

同時に、ドームの一部が崩れ、大量の海水が流れ込んできた。

「アキ!!」
「だいじょうぶ、ここまで来たら……もうすぐ!」

エレベーターが水面を突破し、ふたりはようやく海上へと脱出した。タイムサイクルも再起動し、ディスプレイが復旧する。

「……間一髪だったね」
「きれいな街だったのに、なんでバリアが……?」

静かな海を見下ろしながら、アキがつぶやく。

「未来って、どれだけ進んでも、ぜんぶが完璧にはならないんだね」

「だからこそ、自分で考えて動かなきゃいけないのかも」

ふたりは空を見上げた。沈んだ都市の光が、海の中できらめいていた。

それは、美しさと同時に、脆さを持つ未来の姿だった──。

次回は時空の交差点へタイムジャンプ!

果たしてアキとヒロは無事に進めるのか…?

ご感想や応援メッセージ、コメントもお待ちしています♪

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📢次回予告:『タイムレース』

アキとヒロが次に向かったのは、時空の交差点。そこでアキとヒロは【時空タイムレース】に参加することに!そこには思いもよらぬ結末が待ちかまえていた――。

次回第6話「タイムレース」はこちら→https://cycling-storyz.com/timecycle-6/

前の記事はこちらからまとめて読めます https://cycling-storyz.com/timecycle-link/

#タイムサイクル #次回予告 #タイムトラベル

※この物語はフィクションです。AI(ChatGPT)の支援をもとに執筆・編集されています。

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